みなさんは、やわらかあたま塾というソフトをご存じかもしれません。
かつてタッチジェネレーションズとかいう老若男女問わずゲームに馴染みがない層にも遊んでもらえるようなソフトラインナップがあり、このソフトはそのうちのひとつである。
そしてやわらかあたま塾シリーズはDS、Wii、そしてSwitchから出ている。
ゲーム内容は…脳トレとはまた毛色の違う知能テストみたいな感じ。というかさっきの説明を見る限りカジュアルゲーでコアなゲーマー向けではない。
とはいっても当時の筆者はこの手のゲームをやり込むのが好きだったので購入。実際はじめてのWiiとかWiisportsもメダル集めしてたしね。
概要
脳トレよろしく様々な問題を解くっていうのが大雑把な概要であり、その問題は計15種類、直感、記憶、分析、数字、知覚の5つのジャンルに分かれている。
また、同じ問題でもレベル1~3、エキスパートと4種類存在する。エキスパートは時折容赦がないものも存在する。
直感
DSでは言語だったがWiiが直感操作を売りにしたせいかジャンルを一新。
なんか一瞬のひらめきで解くタイプのジャンルらしい。
・直感モグラ
やることはモグラ叩きなのだが、上にある表示と同じ看板を持ったモグラを叩く必要がある。
レベルが上がるとモグラが出てくる穴の数や叩く必要のある数が増えて判断が難しくなる。
・推測しゃしん
ドアップだったりモザイクがかかったり白抜きされた写真が徐々に動物の姿が見えてくるので、なるべく早く回答するというもの。
・暗やみどうぶつ
ポイント操作で暗闇にライトを当てて、どの動物が多いかを選ぶというもの。
レベルが上がると動物の数が増えたり、そもそも3択に入っていない動物も現れたりする。
記憶
読んで字のごとく記憶力を求められる。それ以上でも以下でもない。
・鳥かごシャッフル
最初にどこに鳥がいるかを見せた後カーテンがかかって一定回数シャッフルされた後、鳥が入ったかごを選ぶというもの。A押しっぱなしでスピードアップするので高評価を狙うならAは押しっぱなしするしかない。
レベルが上がると鳥の数やかごの数が増える。
・瞬間かお記憶
乗り物とかに乗って通行する人の顔を覚えて、通った人の顔はどんな感じだったか3択の中で選ぶというもの。
レベルが上がると通行人の数や通行速度が上がる。まあ通行人が増えても答えを求められるのはそのうちの一人だけ。
あと、通行人の顔がすげえアレ。
・さかさ記憶
見本を覚えて、回答フェーズではそれを逆さに答える。
レベルが上がると覚える数、選択肢が増え、見本の流れる速度もアップ。
さらに、レベル3から数字は英語読み、エキスパートではメチャクチャ語読みと化す。意味わからない?聞いてみればわかる。あれは言語ではない。
分析
じっくり考えて答える必要のあるジャンル…なのだが、結局答えは速くないと高く評価されない。
・型ぬきブロック
上の見本と同じようにするために邪魔なブロックを撃つ。
レベルが上がるとフィールドの広さが増えてブロックの数も増える。
重力が働いているので、撃つ際はそれを考慮する必要がある。
・早撃ちクイズ
提示された問題文にあった選択肢を撃ち抜くというもの。答えが複数の場合もある。
問題文の例としては
「一番小さい」
「しっぽがある」(選択肢として出るしっぽマリオも正解に入る)
「さかな」(陸の生き物が選択肢にある)
「2ばんめに速い」
「遅いほうから順番に」
「土の中でできる」(選択肢はすべて野菜、果物)
レベル1、2、3はちょっと考えればわかる。
問題はエキスパート。
「脊椎動物」(選択肢は全て動物)
「衛星」(選択肢は全て宇宙関連)
「哺乳類」(選択肢は全て動物)
…こんなのが出題されてしまう。レベル2までと違って的外れな選択肢も存在しない。当時小学生の筆者には全くわからない。どうしたかというと、とりあえず勘で答えて、正解不正解を覚えて、学習して…と総当たりみたいなことをして答えを覚えた。大したガッツだ。勉強しろ。
脊椎動物とか衛星を本格的に習う中学生になってようやくスラスラ答えられるようにはなった。
早撃ちとか言ってるがもとから早撃ちしないと高評価にならないのはナイショ。
・形当てキューブ
上の見本と同じ形のキューブを選ぶ。
レベルが上がると外れのキューブが段々見本と似通った形になり、エキスパートでは選択肢が4つから8つに激増。
数字
数字に関して取り扱う問題が並ぶ。
・順番ふうせん
画面内に浮かんでいる数字の書かれた風船を数字の小さい順に割っていく。
レベルで数字の内容が異なり、
レベル1:一桁、もしくは10の倍数の二桁の数字という単純なもの。
レベル2:二桁の数字が出る。
レベル3:マイナスの数字が出てくる。
エキスパート:分数が出てくる。さすがに分子か分母は共通している。
小学生としては衛星クイズよりはマシだが分数もいやーきついっす。
・足し算つみ木
指定された数に合わせて数字の書かれた積み木を達磨落としの要領で弾くというもの。
|2|3|1| 「4残して!」
上のようであれば2を弾き飛ばせば正解となる。
レベルが上がると積み木の書かれている数字、数量、指定される数値が難しくなり、エキスパートになるとマイナスも混ざる。暗算テクが必要になる。
・玉入れカウント
赤と青の玉入れの様子を見て、どっちが多く入ったかを選ぶ。
鳥かごと同じくAでスピードアップできる。
レベルが上がると玉入れの様子が激しくなる。一度に複数個投げられるとか。
知覚
じっくり周りを見て答えるタイプの問題がそろっている。
・絵合わせスタンプ
上の見本と比べて下の絵はパーツが足りないのでそれに合わせてパーツを補っていく。
レベルが上がると左右反転、180度回転、上下反転と少しややこしいことになる。
・レールつなぎ
電車から見て左、直進、右を選んでレールを敷いてゴールを目指すというもの。
レベルが上がると実質時間制限がついたり視点が回転する。
エキスパートになるとなんとゴールからスタートまでにレールを敷くという逆走仕様に。
・まちがいアニメ
4つのアニメーションが流れる中、一つだけ間違ってるものがあり、それを選ぶというもの。
レベルが上がるとアニメーションの情報が増えだす。
問題の紹介は以上で、ここからはモードを紹介する。
・ストレッチ
好きなジャンルの問題を選んで10問解くモード。10問解き終わったあと、回答スピードと正答数に応じてg(グラム)が発表される。どうやらこのゲームでは重いほど頭が柔らかいってことらしい。
結果に応じてハカリ先生がメダルとやわらかさを例えてくれる。
メダル圏外:冷凍ミカン級
銅メダル圏内:豆腐のカド級
銀メダル圏内:もっちりアルデンテ級(食べたことないからわからない)
金メダル前半圏内:子犬の肉球級(触ったことない)
金メダル後半圏内:赤ちゃんのほっぺ級(触ったことない)
プラチナメダル圏内:天使のほほえみ級(わけわからん)
ちなみに銅は100g、銀は200g、金は300g以上で取れるが、プラチナはレベルによって必要なラインが変わってくる。レベル1だと400で足りるのだが、エキスパだと500は必要だったはず。
同じ問題のすべてのレベルで金メダル以上を取得するとエキスパートが解禁される。そのエキスパートの難易度は…まあ買って確かめてほしい。
このメダル、銅と銀は低コストで用意できるらしいが金はそうもいかず、プラチナとかは特注らしい。確か自分のデータはプラチナを計40枚、金を20枚取っているが、塾の財政は大丈夫なんだろうか。
・テスト
1ジャンル12問、5ジャンル計60問を解くモード。
早く正解すると次の問題のレベルが上がり、正解したときの評価も上がりやすくなるというもの。
出した結果に応じて段位が付与される。
初級:500g未満
5~1級:500g以上から999g以下の100g刻み
初段~9段:1000g以上から1999g以下の100g刻み
名人:2000g以上
柔王:情報求む。取ったことない。
ゲーム開始時のハカリ先生曰く、自己ベストは1977g。始めた当初は900そこらだった。で、現在の自己ベストは2000以上。
ハカリ先生の記録を抜くと後で一人にしてください、なんて言われる。
あと、一度でも名人以上になるとタイトルBGMが変化する小ネタがある。歌い出しが「あーたーまーのたいそう♪」から「あーなーたーはめいじん♪」と歌詞も変わる。
この小ネタに気づいたのは購入してからだいぶ後のことである。というのも2000g取ること自体が結構厳しかったからである。結構な頭の良さと反射神経が求められるのでハードルが高い。
ひとり用モードはここまでで次はマルチプレイ対応モードをざっくりと紹介。
・レース
解く速さを競う。自分のこれまでの解答データをもとに自分(本人操作)対自分(データ)という自分との戦いもできる。
・サバイバル
問題開始時に制限時間が追加され、1問ミスるか時間切れか100問正解で終了。その100問正解は最低難易度でも割と難しいかも。
あと制限時間事情は後半になると追加される時間が減少するのでだんだん苦しくなる。
・パネル
解きたい問題のパネルを選ぶ。パネルをめくると難易度が書かれており、問題と難易度に応じて制限時間が決まっており、時間が切れるか1問ミスると終了となり、正解した分だけ点数が入る。難易度はかんたん、ふつう、むずかしい(レベル1~3)の他に、たまに天使と悪魔が描かれたパネルが出現する。天使の場合は難易度ふつうでスコア二倍のボーナスモード。BGMもウキウキモードになる。
逆に悪魔だった場合は難易度すごくむずかしい(エキスパート相当)というもの。音楽はだいぶ重苦しいものになる。1問でアウトになることも珍しくない。ただし、すごくむずかしいでも6点以上を取るとWiiリモコンのガヤナビからお褒めの言葉をいただける。
なお、パネルモード限定の問題が存在する。常設してほしかった。
ゲーム紹介は以上である。
最後に
なんか取っ散らかってるが、この記事の要点は
・当時はこの手のカジュアルゲームをやり込んでいた
・小学生に哺乳類はどれとか衛星はどれとか聞かれるのは結構鬼畜だった
・それでもどうにかするために総当たりで正解不正解を覚えた
ただそれだけである。
多分次のタッチジェネレーションズ編は同年12月に発売されたWiiFitについて書くだろう。
おわり
正直お蔵入りにしようか迷った