みなさんはWiiFitをご存じでしょう。
WiiFitとは付属のバランスWiiボードを用いて体重を測ったり、重心の位置を測定したり、その重心移動を用いて遊ぶ健康管理に重きを置いたカジュアルなゲームのことである。
確かこれはやわらかあたま塾と違って家族が買ったものだった。なにかとメタボがどうとか言われてた時期だったというのもあるだろう。
画像はスマブラだが、アシスタントはグニャグニャ動く板切れことウィーボである。
あのスマブラにもいる白いお兄さんお姉さんではない。
できること
設定した身長と測定した体重によるBMI算出、重心測定と、バランスゲームを行ってバランス年齢を測るからだ測定、ヨガ、筋トレ、有酸素運動、バランスゲームと48種類にも及ぶトレーニングが行える。
ほかにもWiiFit外で運動してきた場合その記録をメモる機能もある…が、まあ健康ガチ勢ではなかったのでこっちは使わなかった。親はからだ測定とヨガがメインコンテンツ、筆者含めた子どもはバランスゲームなどがメインコンテンツだった。
からだ測定
1日1回行える。先述したように前半は体重測定、BMI算出、重心を測る。多分初回プレイだと重心が偏った人も多いのではないだろうか。筆者の初回プレイは右に約55%という結果であり、残念ながら偏りすぎという評価を下された。偏り過ぎた場合、中心に合わせるという矯正が行われる。
忙しい人はここで終わることもできるが、続ける場合後半のバランス年齢測定に移る。ランダムで2つのテストを行う。初回は1つで固定。
・基本バランステスト
制限時間は30秒。重心を左右にずらすと左右のバーが上下し、そのバーを青枠に3秒間収める。全部で5問ありだんだん青枠が小さくなり、最終的には左右が50%50%、許容してもらえる誤差は±1%だけ。初見は5問目で無事詰まったが、慣れると4問目のほうがきつかったり…?
ちなみに隠し要素としてメチャクチャ難しいモードが用意されている。60秒で全3問であるが…1問目は±1%、2問目は±0.5%、3問目は完全に50.0%を3秒間キープする必要がある。
これを実機でクリアした奴を見てみたい。
・片足立ちテスト
片足で30秒間耐えるだけ。左右にぶれすぎて許容範囲を超えると強制終了。なおその許容範囲は後半になるほど厳しくなる。
片足立ちしてくださいと言われているのに両足立ちすると0秒で失格となる。(1敗)
・敏捷性テスト
重心を操作して青枠を破壊するだけ。楽しい。
・静止テスト
とにかく何があっても重心を動かさないテスト。枠が動いても枠が消えても何があっても。気になるのだったらテレビを消してもいいかもしれない。
・ウォーキングテスト
その場で20歩歩いて重心の偏りを測る。筆者は2回くらい50%50%を出したことがある。
2つの成績をもとにバランス年齢が算出される。脳年齢とかWiisportsの体力年齢からして20歳が上限だと思っちゃうが、あくまで実年齢とどれくらい離れているかで算出するため、例えば10歳であれば10歳が上限、25歳であればかなり悪い結果といえる。25歳で残念な結果といわれたときはかなり面食らった。
トレーニング
メインコンテンツ。4つのジャンルに48種類のトレーニングがそろっている。
トレーニングの成績で4段階の評価がつけられる。
スマブラでお馴染み白いお兄さんとお姉さんはこのモードに出てくるが、出てくるのはヨガと筋トレである。
ヨガ
気が向いたときにやった。一番やったのは…確か立ち木のポーズのはず。成績は散々だけど。
筋トレ
こちらはヨガとは異なり、回数設定ができる。筋トレは筋トレでもパワーというより体幹やバランス感覚が鍛えられそうなものが多い印象(筋トレにわか並の感想)。
中にはトレーナーと体力勝負をするチャレンジモードもあり、腕立て、腹筋、体幹の3種類存在する。本気のトレーナーに勝つには腕立て、腹筋は100回、体幹は身体水平支持を180秒行う必要がある。最後はどんなことするのかピンと来ないかもしれないので画像を載せる。
四つん這いになって足を伸ばして頭と尻を水平にするだけ。これめっちゃきついです。最初は最低レベルの30秒すらめっちゃきつい。何なら今でも60秒でかなり苦しい。
んで、筆者は腹筋と体幹チャレンジは無事トレーナーに打ち勝った。腹筋は比較的楽だと思うが、体幹は良く勝てたなという感想。腕立ては…筆者にはかなり厳しい。
ヨガと筋トレ共通の小ネタとして、たまに設定した違う性別のトレーナーが来たり、夜更かしして登場が遅れるといったレアイベントもある。
有酸素運動
とにかく脂肪燃焼に重きを置いたトレーニングが集まっている。メタボ対策にぜひ。
腰を回してフラフープを回す。WiiFitで1番疲れるトレーニングだろう。
・燃焼フープダンス
右回しと左回しを行う。めっちゃ回す。めっちゃ疲れる。何を血迷ったのか3分、6分、10分コースが存在する。3分でもきついです。
・リズムボクシング
右!左!右!ガード!左!右!左!ガード!
リズムに乗りながらボクシングをするモード。ゲームレベルは初級3分、上級6分、超上級10分の三種類。レベルが上がると指示が複雑になる。あくまでリズム重視なのでリズムに乗ってパンチをすると高得点。
そしてこのトレーニングといえば、最後に来るボーナスタイム。好きに打ってみろと言われる。パンチを打った分だけ点数になる。
やることは…
画像のようにパンチを打ちまくる。リモコンとヌンチャクをぶんぶんする。
トレーニング後、一定スコアでマシンが壊れる。予算大丈夫なのか。
余談だが、トレーニングの場所がWiisportsのボクシングトレーニングに使われた場所そっくり。トレーナーはマットとかいうボクシングチャンピオンのオッサンではないが。
・踏み台リズム
・踏み台ダンス
上に加えて、手拍子、蹴り出し、横向き登りが追加される上級版。
タッチジェネレーションズのサントラに収録される名曲であるが、テンポをよくするために曲を速くして収録しましたという余計なことをしやがった。そういうのいいから。
・ながら踏み台
テレビを違うチャンネルに切り替えながらできる踏み台運動。10分から30分まで選べる。当時はよくわからなかったが、エアロビクスに詳しい母の指南もあり、このトレーニングに手ごたえを感じるようになった。
具体的にはゆっくり、一定のペースで登ることで体が熱くなり、熱くなると効果が出るとのこと。
・ジョギング
ウィフィ島を舞台に島を走る。珍しくバランスWiiボードは使わない。Wiiリモコンをポケットに入れてその場で走るというもの。
架空の島を走る都合上、見ていて飽きない。他にもルートを変えてくれる犬の存在やマリオのドット絵探しもあって目で楽しませてくれる。
成績はどれだけ速く、安定したペースで、速く走りすぎて転ばずに済んだかで決まる。
・ながらジョギング
ながら踏み台と同じでテレビを違うチャンネルにしてもできるトレーニング。30分もやるとまあ疲れる。
バランスゲーム
・ヘディング
飛んでくるボールをヘディングで打ち返すというもの。
なおボールだけではなくスパイクとかパンダの被り物を飛ばしてくる。これに当たるとコンボは途切れ減点される。普段恨みでもあるのかこいつら。
・バランススキー・スノボー
体重移動で操作し、体重を前にかけることでスピードアップ。旗の指示通りに通ってゴールを目指すだけ。ノーミスで行くだけでも結構なリテイクを要する。
スノボーはWiiボードを縦置きにするくらいしか違いは特にない。
・スキージャンプ
重心を規定エリアにかけると加速し、ギリギリでジャンプ。最大202mまで飛べる。202mも飛ぶと着地エリアがほぼ平地。斜面で着地しないと足が粉々になるらしいが、Miiはプニキみたいなホームランを打てる*1フィジカルお化けなので多分大丈夫だろう。
・コロコロ玉入れ
玉になってしまったMiiをステージを傾けさせて穴に入れるゲーム。
体重移動でステージを傾ける。それだけ。
ステージが進むと配置される玉の数が増え、ステージも複雑になる。また、ステージ攻略中、一つでも落とすとステージが大回転してほかの玉もほぼ全て落ちる。そのため、基本的には玉を落とさないように進める必要があるが、ステージによっては落下ペナルティ上等でごり押したほうが有効なことも(上級ステージ8とか特に)。
時間が無くなる前にステージ8をクリアすれば玉になったMiiが元の姿に戻って脱出成功となる…
が、筆者は昔から脱出に成功しているとは思えなかった。というのも、
・開幕よくわからない謎空間に落とされる
・謎の光のせいで玉にされる
・ステージ8クリアで玉から人型に戻るも、謎空間から出られていない
…やっぱり脱出に成功していないのでは?
・綱渡り
ボードの上で足踏みして綱を渡る。バランスを整えないと進めなくなるどころか落下する。また、なぜかトラばさみがおいてあり、直撃するとやっぱり落下するので屈伸操作のジャンプでかわす。ただし、バランスが崩れているときにジャンプすると落下してしまうので、バランスが取る必要がある。
上級だとトラばさみが3つになり、鳥の羽で画面が見えなくなる。超上級に至っては強風が吹く。そのコンディションで綱渡りすな。カイジの世界か?というか下が見えないビル屋上でやってるもんだから落下したら間違いなく死ぬだろうね。
・バランスMii
泡に包まれたMiiが壁や蜂をかわしながらゴールを目指すだけ。体重移動で泡を操作する。
泡だけに耐久性がなく、ぶつかった瞬間川にドボンして即終了。
上級があるが、蜂が少し増えただけで特に初級と変わらない。
・ペンギンシーソー
ペンギンになりきって氷の上に乗ってきた魚を取るゲーム。氷は左右の体重移動で傾けてMiiを操作する。
魚は青、緑、赤の3種類があり、青は1点、緑は2点、赤は10点となる。赤は宙に浮くため、Miiが氷の端に来たら反対方向に体重をかけて飛び上がらせるテクニックが必要になる。
・座禅
ボードの上で座禅を組む。重心がブレブレだと喝を入れられ強制終了。また3分経過でも終了。
ゲームといえるものではなく、地味。
以上がWiiFitの紹介となる。
そこそこ楽しめたのだが(特に踏み台ダンスやボクシング)、まあ所詮はカジュアルゲーム。もう一押しほしい。
Wii Fit Plus発売
2009年10月にマイナーチェンジ版のWiiFitPlusが発売。前作を持っているなら2000円で買えるととってもお得。すぐ買った。
主な追加要素として
・ペットや3歳未満の子どもの体重測定ができるようになった(いません)
・目的に応じたセットメニューを組んでくれる(ありがたいかも?)
・バランステストに5個、ヨガ筋トレにそれぞれ3個、トレーニング+として15個新トレーニング追加(目玉)
・ウィフィ島からウーフーアイランドに変更
・体重とMetsから消費カロリーを算出してくれる
というものである。正直トレーニング追加が一番の目的。
追加要素
セットメニュー
太りにくい体質を目指すとか、美容効果を求めるとか目的があればゲーム側から3つのトレーニングを提示してくれる。ちなみに全部で目的は12個、トレーニング数にして36個もあり、その気になれば全部ぶっ通しでやることもできる(計80分)。筆者は2回ほどやった。頭おかしい。
新規トレーニング(トレーニング+のみ紹介)
・腰フリ10
数字の書かれたキノコに腰を振って当てて光らせて数字の合計を10にする。後半になると数字が大きくなったりマイナスが出たりする。
難易度が上がると足して10ではなく、15や20にする必要が出てくる。タイトル詐欺じゃん。
・サイクリング
Wiiボードをペダル、リモコンをハンドルに見立ててサイクリングをする。フリーモード以外は、可能な限り短い距離で決められたチェックポイントをすべて通ってスタート地点に戻る。散策中犬や猫が追従することもあり、ベルを鳴らすことで犬や猫にチェックポイントに行かせて距離短縮ということもできる。
Wiisportsresortの自転車と違って、自転車は普通の仕様であるためだいぶ坂道が辛い。また、イカロスの崖から落ちると暗転して復活する。あれはリゾートの仕様がおかしいのだが。
島を自由に散策できるモードであるため価値が高い。遊覧飛行とはまた違った感覚で自由に探索できる。
・リズムカンフー
やることはリズム天国に近いかも。隣の人の動きをリズムよくマネするだけ。アクションは左パンチ、右パンチ、両パンチ、左キック、右キックの5種類。
・ゴルフレッスン
体重移動をうまく行ってゴルフスイングをする。体重移動が上手くいけばカップ近くに飛ばすことが出来る。
ショット判定はナイス、OK、ミスの3種類で、OK以下だと良くなかったところを教えてくれる。完璧にうまくいくとチップインすることも?筆者はいれたことがない。
余談だが、筆者は打ちっぱなし場には過去に4回くらい入ったことがある。ドライバーでも180yくらいしか飛ばなかったが。それも2階の場所で。
・セグウェイチャレンジ
セグウェイに乗ってすべての風船を割る。途中で犬や猫が追従するのでAで口笛を吹いて風船を割らせることもできる。
最後の風船はモグラロボが持ち逃げするので追いかけて割る。犬や猫に取らせてもロボが減速するだけなので、本人が割る必要がある。
・パタパタ飛行
ボードの上で腕をパタパタして飛ぶ。めっちゃ疲れるし操作性もなかなかあれなのでメチャクチャ疲れる。
・雪合戦
Plusの中で1,2を争う神ゲー。
ルールは敵の投げてくる雪玉を遮蔽物でやり過ごして、敵に雪玉をぶち当てる。アーケードにあったタイムクライシスみたいなもんだろう。
体重移動が左か右にかかっていると遮蔽物から身を乗り出して攻撃が可能になり、真ん中にいると攻撃はできない。
雪玉はポインターで狙いをつけてAで投げることが出来る。タイクラのハンドガンと違って弾速は遅いし連射も効かない。その代わり弾数無限であるため、隠れてリロードという操作はいらない。
初級と上級は被弾してもライフがある(時間で自然回復する)のである程度被弾を気にせず遊べるが、超上級は敵が雪だるまをぶん投げてくるせいか、直撃したら即終了のサドンデスに。
・アスレチックMii
障害物をダッシュやジャンプでかわしつつ進むゲーム。
障害物は動く足場、ベルトコンベア、氷の床、丸太、鉄球振り子などなど。
後二つに殺意を感じるのは気のせいだろうか。丸太はジャンプし損ねるとぺしゃんこにされるし、鉄球振り子に当たるとステージから突き落とされてチェックポイントからやり直しに。
上級はクリアしたことがない。
・バランス色分け
Wiiリモコンの傾きで上のバーを、ボードの体重移動で下のバーを操作して、球を同じ色のドカンに仕分けていく。
こういうのはだんだん玉があふれ出してパニックになるというのが通例。
上級で4色に、超上級でリモコンが下のバー、ボードが上のバー操作とややこしいことに。
・足踏みパレード
足踏みしつつ簡単な音ゲーをする。マーチの音楽が素敵。ただ、ネックなのが謎のミス判定。ここが一番イライラする。
・ジャグリング
玉乗りしつつリモコンとヌンチャクでジャグリングを行う。ボールキャッチから爆弾をかわすために体重移動が要求される。また、玉がステージ端にいるとジャグリングが出来なくなるので可能な限りステージ中央にいる必要がある。
・スケボー
Plus1,2を争う神ゲー。
青く光ってるエリアに乗って得点を稼いで規定得点を獲得できればステージクリア。スケボーだけにレーンに乗ってグラインドとかトリックもできる。なかなか楽しい。
・コロコロ玉入れ+
ギミックが追加された超上級版。普通に難しい。
ただ、玉を穴に入れた瞬間時間が加算される都合上、通常版よりスコアが出せる。
・バランスMii+
めっちゃくちゃ難しい。完走したことがない。そのためか、完走できなくても進めた分だけ評価はしてもらえる。
・ジョギング+
普通と違って先行者は猫である。また、オブジェも追加されており、完走後にジョギング中に見かけたものを問われる。クイズに正解すれば評価が上がる。
全てのルートを完走すると、普通のジョギングにも猫ルートが追加されるおまけがつく。
このあとWiiFitUが出たが、筆者は買っていないのでブログには載せないことを皆さんは理解しました。
最後に
筋トレやヨガはスイッチで出たRFAと比べてあまりやる気は出なかったが、ミニゲームはこっちの方が面白かった。Wiiリモコンやボードは偉大。健康管理というより新感覚のミニゲームとして遊んでいたのかもしれん。
電池を4本使うのはネックだが、ミニゲームが面白いのは良かった。
おわり
おまけ
余談にはなるが、Wiiウェアのテトリスパーティのモードの一つにバランスWiiボード操作でテトリスをするという正気を疑うモードが存在する。ハドソンは何を考えていたのか。
操作は重心を左右移動でミノを左右移動、下に移動でソフトドロップ。屈伸でミノを回転させる。操作性を考慮してか、ミノは簡略化されている。
…率直に言ってメチャクチャやりづらかった。置きミスや操作ミスは当たり前だし、ソフトドロップしてたら横にずれることも多いし、なんならCOM対戦モードがあるが、5段階中4段階の強さの時点で一生決着がつかない…などなどネタにしても微妙過ぎるモードだった。ハドソンは何を考えていたのやら…